大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター大阪大学大学院理学研究科附属基礎理学プロジェクト研究センター

理論科学研究拠点

理論研究者を結集し、研究の新しい芽を生み、問題点を多角的に検討し突破口を開く

理論科学はその基礎に数理構造を存し本来的に理論科学分野全てにおいて共通の礎を共にするものです。本拠点は、共通の数理やオブザーバブルに関心を寄せる理論研究者を結集し、理論研究に横串を入れることによって、研究の新しい芽を生み、また各研究対象の問題点を多角的に検討し突破口を開くことを目的として、2013年6月3日に設立されました。
学部間、研究室間をつなぐ新しい科学の芽を育てるため、ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎先生(大阪大学特別栄誉教授)のお名前を冠した「南部コロキウム」を運営するなど理論科学の研究土壌を作り、新たな研究のパラダイム作りを進めています。

特色 FEATURE

「南部コロキウム」は2013年からスタートし、開催回数は23回、参加者数はのべ約2,000名となりました。

「南部コロキウム」は広く学部学生にも、そして専門分野外でも分かる講演を目指しています。

主宰研究会を分野横断的に開催し、理論科学の観点から自然階層を超えた理論研究の統合と応用の開拓を行います。

大阪大学の理論科学や物理学を中心とした研究者や学生が、常に交流できる土壌を作ることを企画します。

代表者

長峯 健太郎

理論科学研究拠点HP

成果 RESULTS

研究成果

これまで23回の南部コロキウムを実施しました。

本事業は、理論科学を芯とした科学の融合を図るものであり、のべ約2000名の大阪大学の教員と学生を動員し、科学を議論する土台を作ることに成功したと言えます。
また、大阪大学にコロキウムの文化を根付かせることにも成功しました。
これらは、これからの科学の目を育てるために重要な役割を果たすと考えられます。
第20回については、ノーベル賞受賞者の梶田先生に直接話を聞くなど、充実した内容でした。特に、参加者との質疑による交流が本質的であり、分野の枠を超えた議論が毎回行われました。物理、化学、生物、数学などの垣根を超えた科学への興味が引き起こされ、教員からも、非常に有意義であるとの声を多数いただきました。
これらのことから、本事業の成果が窺い知れます。

今後の発展

大阪大学から発信される新しい科学を育てる

このような事業をこれからも継続的に実施することで、今後の科学の進展に大いに役立ち、大阪大学から発信される新しい科学を育てることになることは疑いありません。
また、南部コロキウムを実施することで、大阪大学外からの参加者に大阪大学の科学を知らせる拠点としても成長しつつあると考えます。
今後も学内外を問わず、更なる周知を行い、一人でも多くの学生や外部の方に科学への興味を持っていただけるよう、さまざまなトピックスの提供に努めてまいります。
南部陽一郎や湯川秀樹を有した大阪大学に科学の土壌を作り、全国にその存在を知っていただけるよう、本事業の発展を目指します。